デジモンアドベンチャー02THE BEGINNINGの感想
パンフ読んだらちょっと混乱してきたので一旦メモっていいですか?まだ視聴1回目です。
映画自体は、いままでの続編作のなかで一番面白かった!!みんな作画かわいいし……02のわちゃっと感が変わらずある、みたいに描写されてたのは素直に嬉しかった〜会話のテンポも良い。話の風呂敷も広げすぎないし、実直なお話作りだなと思いました。逆に大きな動きはほとんどないから、単作の映画としてどうなのかな?物足りない人もいるのかな?と思いますが、02組の彼らの未来に、こういうエピソードがあっても良いのではないか、こうやって世界のどこかで寂しさを抱える誰かとかかわって、変わらず手を取り、前を向いてくれるんじゃないか、という作り手の提案として面白さを感じましたし、キャラクター(大輔中心ですが)への信頼を感じることができて、嬉しかったです。
結局ラスエボ問題も放置、今回のウッコモンが大いなる力(ホメオスタシス?)と繋がってる理由も、大いなる力がなんなのかも謎ではありますが、個人的にtriやラスエボほどテレビ本編との設定矛盾も大きく感じないし(今までが大きすぎたので比べるのも変だけど)、想像する余地を残してる状態は嫌いじゃないです。全部解説しなきゃいけない理由ないし……。
今回、「こういうのが視聴者はエモいでしょ?」みたいな下心より「このキャラだったらこの時はこうしちゃうんだよね」(冒頭いきなりジョグレス進化しちゃう、何故なら一番てっとりばやいから…)というキャラクターへの情を感じたところも良かったです。キャラクターや展開を安易カテゴリにはめず、人物像を捉えて、そこから話ややりとりを構築して作ってるんだな、という印象でした。(物言いや話し方など、人それぞれ解釈割れはあるとしてそれは置いといて)
あと何と言っても戦闘シーンが最高!!進化バンクも大放出!!進化シーンを全員出しても、最終的に戦闘はジョグレスで3体のデジモンに描写が絞れるという02組の良さが良い塩梅を醸してるなと思いました。とにかく街中の戦闘シーンがとってもかっこいい!!アンキロモンがどすどす歩いててかわいい。テイルモンを助けてくれるアクィラモンも格好良くてメロった。あの頃大好きだったパイルドラモンの進化バンクを最新のCGで2回も見せてくれてありがとうすぎ!!!モン最高ー!!!
以下はパンフ読んで混乱しちゃっただけなんで、映画だけ観る人はきにならないかも。
田口監督の「02最終回までにいく鎖のようなものから、作品自体を解放したい」って文章にええー!?と思ってしまった02最終回厨!!でもなんか言いたいことはわかる、作り手としてかなり厄介なんだろうな、あのやたらとデカい空白の時間が…私はあの最終回だからこそデジモンアドベンチャーが好きなのですが……。関さんの「改めて、今のスタッフで作り出せる、すなわちあの頃から変わった価値観による一つの分岐未来」(めっちゃ要約)みたいな表現にも同じく混乱してしまいました。結局関さん的には時代によって物語も変わるものだから観てるみんなももう子供じゃないし思考しつづけてくれや!て事なんだと納得してます。
ただ結局、ラスエボシリーズはパラレルワールド、もしくは当時の最終回を別方向に進化させるスイッチっていう割り切りの方向性に、勝手に投げやりさを感じてしまい、作品がこんなに丁寧なのに、そのスタンスで良かったんだ……と拍子抜けしてしまった感じに近いかも。
あとビッグネーム作品の続編を作りたいけど原作と違う答えが出したくなっちゃったの、別の作品で……てかそれこそ、リブートのデジモンアドベンチャー:でやれば良かったんじゃない?て咄嗟に思ったけど、チーム全然違うんだろうな。なんかデジモンのアニメ系のメディア展開って、誰かこう、とりまとめてる人いるんだろうか。なんでこんなにお出しするものがバラバラなんだ。笑
勝手な印象だけど、物語の捉え方として割り切って欲しくない(繋げて楽しんで欲しい)というスタンスをずっと感じてて、割り切りたい(理性)けど角銅事件で苦しんでた(条件反射)自分としては、あれ?て感じで……もう別物で良かったんだ。
でも時代時代に必要とされるテーマを選べる柔軟性がデジモンアドベンチャー02にはあり、受け入れて前を向ける強さが02の子供達にあったと思われたのは、なんとなくわかる気がする。舞台挨拶で、今回の話は02だからこそできた、と言われてのもかなりインパクトでかくて、先述したけどキャラクターが作り手に信頼されてたんだと思って、面白いなー。前もどこかで書いたけど、本宮大輔という少年は人々の、「自分にいて欲しい友達像の究極」に位置されてる気がしてて、今回はかなりその辺にスポット当てられたと感じます。自分の夢も決まって、やることに迷いなくて、だからこそ他人に振り回されないけど(このへんが新大輔て感じだよね、へたれ感ゼロ)、困ったり悲しんだりする人の気持ちに寄り添って、手助けするという……。だいしけ〜から大輔さんになってしまいました。さすが将来出世する男は違う!!!(のか!?)
うんうん悩んだけど、結局、角銅さんや当時の脚本担当などの主要メンバー(まさきさん等)を置いて、作品のテーマを解き放ちたいという選択をするのは……ど、どうなんだい?と思う寂しさなのかもしれません。今後の発展のために……という文言も、なんか……商品としてこれからも扱いたいからなのかな……?と思う闇の自分がいる笑
でも時代に合わせて作品を変えていきたい!パラレルワールドでいいよね!!は全然OKだと思うな。私東映なら鬼太郎がその成功例だと思ってて、戦略自体は大好きなんですよ。他のデジモンシリーズで新しい作品に挑戦しつつ、アドベンチャーで確実に利益出したいって感じかなあ。だからデジモンアドベンチャー自体にも長期継続コンテンツ化してほしいのかな?と思いました。
入場特典があるので、また何度も観たいと思います!
あと軽率な感想としては賢ちゃんが全てを手に入れすぎてて笑った。対照的に誰かー!あのタケルが、自分なりの本音や弱音をちゃんと出した時に、向き合ってくれ〜〜と願ってしまいました。タケルなら大丈夫だよね、という些細な積み重ねがいつまで続くのか……と思いますが、まあ高石先生の著作だからやはりタケルの内面には触れさせて貰えないのでしょう……ヒカリがあくまでウッコモン側なのも良いよね。
てかラスエボでパイセン達がパートナーを失ったのに「なんかデジヴァイスは消えました!みんな元気でーす!」で済んだ02組かなりおもしろくね!?!!?わろた。根本に02最終回を感じてしまい本当に鎖から解き放たれてるのか……!?!?ラストのルイくん、にも希望を感じる演出で良かったよ……涙すぎる。 でもプログラムなくても絆があるからみんな無事です!はラスエボのサブタイトルの絆が皮肉に感じるよ。私が斜にかまえすぎですか?!
なんかここまできたら、ビギ輔と花江太一の共闘が見たいな………と思ったというか、花江太一を……救ってくれないか?このひとずっと自分を追い詰めてて……と思ったので完結編があるなら一旦このテイストで田口監督たちに作って欲しいです!!!!よろしくお願いします!!
テレビ本編スタッフが無理ならもうビギニングスタッフに頼むしか……ねえ!!と思ったのが一番でかい収穫かも
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