02 THE BEGINNINGの感想その2
感想っていうかぼやきなのですが……
ラスエボでもう終わったよ…とおもってた制作スタッフが偉い人たちから新作作って〜と依頼されてプロとして仕事してお出ししたのがこの後味が前向きな映画だったことは、本当に良かったな…て思う
デジヴァイスが消えること、そのことが子供とパートナーデジモンの絆が本物である証明になるという筋書きが前向きの象徴かと言われたら、まだよくわからないけど、鑑賞後の印象が優しい話だったなと思えるのは嬉しいことだ。辛いよりいい……
別れが人生を豊かにすることは間違いないけど、それだけでが全てではないということもちゃんと拾ってもらえような気がして勝手に救われた気持ちになりました。
これはtriからうっすら思ってたことで、テレビシリーズにおけるデジモンって人間という種が進化する過程で誕生した新たな自分たち自身だけど、続編系は明らか自分たちとは異なる種であり壁を超えて信頼できる他者であり、その似たようで異なるシンプルなズレがずっと生じてるんじゃないかなあ。
どんな存在であれ、真に理解し合うには互いに歩み寄り、会話が必要ってことはその通りだと思ううえで、何故そこまでして、そのパートナーと一緒にいたいと思うのか、一緒にいる必然性を本能で感じるのか、その答えに種としての進化が内包されているところがかなり面白いし、夢があるなと思うんですよね。自分で自分を愛していける、肯定できる心の持ち方というか。私がデジモンアドベンチャー02を好きなのって、そのインクルーシブな世界観なのかなって考えさせられました。
アニメ!アニメ!の田口監督のインタビューを読むと、別に過去作と割り切りたいわけでも最終回に繋がらないとも言ってなくて多分“あやふやにしたい”んだよね。過去作ファンが楽しめる余地を残しておきたい気持ちが伝わるし、そういうエッセンスのみで終わりにしたいというのは優しい向き合い方だなと私は感じたな〜。
関さんも概ね同じスタンスなんだと思うけど、コンセプト理由について言及するときオリジナル本編の前提設定が抜け落ちちゃってる(それを角銅さんにバレちゃってる=リスペクトが雑に受け取れる)から、ファンとして自分も萎えるんだろうなと思った笑
なんにしても、角銅さんも田口監督も自分に依頼された仕事を自分なりに解釈してこなしたからこそ、自分達はこう考えて作りましたって外に向けて今言えてるわけで、それを読んでファンが自分と作品との向き合い方や解釈に落としこむことが全てじゃないでしょうか。色々賛否両論あると思いますが、双方のお話きけて私はどっちもスッキリした気持ちでいます。
お聞きしたなかで一部おい!!!と思うこともあるんですけど爆笑、賢ちゃんという、02の、ひいてはデジモンアドベンチャーという作品の核は、世紀末に関さんが見知らぬ子供(実在した大学飛び級の少年)にむけて、心配のような不安のような、少なからず想いを馳せたことで生まれたということを忘れたくないなあと思います。
ところでヒカリがタケルと雪合戦してるシーン見ると、このメンツでヒカリにガチ渾身の雪玉投げれるのタケルしかいないだろと思っておもしろくなりますね。
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