鬼太郎誕生の感想
めちゃくちゃ丁寧に作られた原作ベースの新作・オリジナルアニメだ〜!!!!見応えありまくり!!!!初見でも楽しめる(知ってると嬉しい)作品になってて新しい入り口になるのも納得ですね……。
綺麗だし情報量が多いけど人物は割とあっさりめな作画と、昭和邦画を彷彿とさせる早口(だよね?)セリフのマッチが、「大衆エンタメになり得るビッグタイトルの最新作」において、個性を打ち出す持ち味や武器に変えてる感じがして、よく出来てるなあ〜と思いました。(他の表現が見つからず素人なのに偉そうに聞こえたらすみません……)
ただ私は結構場面によっては目をつぶってしまいました。やたらグロテスクだったり人がパニックに陥りながら命絶えてく描写が苦手なので……
水木作品のメディア化は、時代に合わせて今後もさまざまなテイストで受け継がれていくことが過去作の在り方でわかるから、原点と最新のミックスを安心して楽しめるのがいつも凄いなあと思います。原作は唯一無二だし。
今作は6期本編につながると思って観てたんですけど、6期の本編、とくに最終回の終わり方を彷彿とさせるように出来ているのも計算なのかな!?だとしたら凄いな……て個人的に思いました。そこはやっぱり今作が寄せていく方針だったのか、たまたま単独の作品として作っていくうちに重なるようになったのかわからないけど、面白いし6期アニメ見返したーい!になりました。
過去作の水木青年は作品によって末路が異なるぶん、この水木青年がどうなって鬼太郎と最後別れたかはわからないけど、かつて交わした約束が、成長した沢城鬼太郎の行動理念(人助け)に影響を及ぼしてることを考えると、この水木青年と鬼太郎の日々は、また原作や墓場アニメとも違った関係性があったのだろうな、と想像できて良いなと思いました。
入場特典がそれを後押ししてくれて嬉しい!てか入場特典ランダムですか。泣いた。もう1種見たい。週分けで配ってくれると更に嬉しかったよ……
描写も展開も暗いし人間の闇深さ、生理的な不快さをぎゅっと煮詰めたような内容ですが、個々の不幸を下敷きにした平和で上手い飯が本当に食えるかメンタルが感じられるし、全体的に水木先生へのリスペクトを感じ、鑑賞後の後味は総合的に良かったです。
あのアイテムが!母のこの姿は!!親父の戦い方は!!そしてEDのこれこれ!待ってました!感。脳みそが異常なドーパミンを分泌しているのがわかり気持ちよかったです!!爆笑
☆こまかい感想
透湖さんのキャラデザがかわいくて、この感じでテレビシリーズも観たいなあと思いました。沢城鬼太郎もとよりバブだけどかわいさ増し増し。ねずみは良い塩梅の立ち位置でしたね。古川登志夫最高
あとあんまり泣く気無く観に行ったのに、種崎敦美さんの演技には感情を共有する機能でもついてるのでしょうか?!何故か種崎さんの泣く声にいつも感情移入して勝手かつ不意に泣かされてしまい今回もまんまとそれでした。
長田はビジュアル見た時に大好きなダニエルくん(悪魔くん・ノストラダムス大予言)の系譜の顔じゃん!!!!!絶対悪だし〜!と思ってワクワクしてたんですが、想像もしてなかった方向からブッ刺さって、上映後にじわじわ思い返して頭抱えてます。やっぱあのふたりってそういうこと……!?!?萌えたくねえ。(萌えてるじゃん)
以下雑記
午前に鑑賞して、午後はお墓参りに行ったのですが、思えば私ってこんなに怖がりなのに墓地を怖いと思ったことないなあ……と急に思った。自分家のお墓は自分や家族の大切な人が眠ってる場所だから“会いにいく”感覚が強くて、よその墓地を見ても、私の知らない誰かにとっての、そういう場所なんだよなーという感覚があるんだよなあ。てことをなんとなく墓で人を待ちつつボーッと考えてたら、劇中の親父さんの「墓で考え事か?良い趣味じゃな〜」というセリフ(うろ)を思い出し……嫌味っぽいセリフだけどマジで心からそう思ってそうでいいよね……ニコ!になった。
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