超、家のことの日記です
大好きだったおじいちゃんが天国に行きました。
孫の自分が言うのもなんだけど、とてもクリエイティブでオシャレでユーモアのあるおじいちゃんだったので、良い想い出ばっかりで、本当に寂しいです。
小さい頃から、「絵が好きなら美大にいくとたのしいよ」と言ってくれてたので、自然に美大を目指すという目標がたって、美大に行ったことで、今でも遊んでる大好きな友達にも出会えて、今のお仕事につくこともできて、おじいちゃんがくれたものは沢山ありすぎて なんだか…
湘南で育ったのに子供の頃は海やプールですぐに溺れる私に根気強く泳ぎを教えてくれたのもおじいちゃんだし、
(余談ですが溺れてもゲラゲラ笑ってるので助けるタイミングがわからない子共だったらしい)
関東や都内の色んな美術館に連れてってくれたのもおじいちゃん、
はじめてフランスでルーヴルに連れてってくれたのも、一緒に凱旋門登ってくれたのも、シャンゼリゼでお茶をしてくれたのもおじいちゃん
はじめて香港に行ってネオンの夜景を1時間ベンチに座って一緒に眺めてたのもおじいちゃんだし
はじめて台湾で一緒に夜市で買い物したのもおじいちゃん
そう思うと海外旅行で一番夜遊びした相手はおじいちゃんだな…
ベトナムで1人ふらりと消えたときはびっくりしたけど
子供の頃は着せ替え人形を沢山作ってくれたり、
友達が家に遊びにくると、お菓子とか簡単なオモチャとか用意して突然ビンゴ大会はじめたり、
大学生になってからも、家族が誰も来なくなっても、学園祭やグループ展に必ず足を運んでくれて美味しいチョコレート差し入れにくれたり
逆に友達の個展に行くときは何故か一緒にくっついてきたと思ったら友達の絵を「いいね」と言って一枚買ってふらりと帰ったり
誰かを楽しませたりおもてなしするのが本当に上手で好きなおじいちゃんでした
そのくせ自分の個展のオープニングセレモニーを平然とすっぽかすなど自由奔放なひとで
でも私には前日に「じじ、セレモニーめんどくさいから抜けるかも」と零してくれるチャーミングな男性でした
家にも自分の部屋にも、おじいちゃんが描いてくれた絵や手紙がたくさん残ってて、
そう思うと、
とても寂しいけど、こういう風に形に見えるもの、見えないものをそれぞれ残してくれてるんだなあと思えます
いつも手紙のなかに、必ずと言っていいほど「なずなはこれからも、良い変人でいましょうね」と、褒めてるのかよくわからないことが書いてあって
でも私は小さい頃からこの「良い変人」という不思議な言葉に救われてきたような気がします
おじいちゃんが大好きだった街を歩いていて、真っ赤なセーターやボーダーのニットを着てるひと見かける度に、おじいちゃんと見間違えて振り返ってしまいます。
おじいちゃん(私はじじと呼んでました)、じじは、本当に物語に出てくるようなひとで、この先もまるで物語が続くような、不思議な感じ…
でもそれはもしかしたら、この世ではないどこかで始まってて、私は、今まではとても近いところで物語に携わっていたけど、次に物語に触れるのが、ただ、今ではなくて、まだずっと、もっと先なのかな〜とか思ったりして心を慰めるのであった
でも、ほんとは今すぐ会いたいな〜
大好きだから。
写真はじじのミニ書斎です。かわいい!
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